2017/03/08
教員ブログ
平成29年3月4日(土)、本校講堂にて第一回卒業式を挙行いたしました。
御来賓、保護者、職員、在校生に見守られながら、開校とともに入学をした第一期生63名が大きな『志』を胸に新たな旅立ちを迎えました。
卒業証書授与
担任の先生が一人ひとり生徒の思い出を振り返りながら呼名。
クラス代表が受け取りました。
学校長式辞
在校生送辞
卒業生 答辞
卒業生を代表して、初代生徒会長の中島彩衣さんが3年間のこみ上げる思いを抑えながらを答辞を述べました。
一期生が歩んできた道が垣間見れる内容でした。長文ですが、全文ご紹介したいと思います。
答辞
『少しずつ高まる春の足音に耳をそばだてている毎日です。
本日、私達卒業生のために、このような式を挙行していただきありがとうございます。ご多忙の中をご出席くださいましたご来賓の皆様、校長先生をはじめ先生方、並びに関係者の皆様に卒業生一同心より御礼申し上げます。
私達は、この開志国際高校の一期生として、大きな期待と不安をいだきながら入学しました。入学当初、まだ伝統も校風も無いこの学校は「様々な都道府県から来た見知らぬ人たち」の集まりにすぎませんでした。しかし卒業する今、これまでの日々を思い返すと、先生方や保護者の皆様、そしてこんなにも多くの仲間たちに囲まれた喜びで胸がいっぱいです。
わずか六十名程でスタートした私達は、未熟者でしたが、一人ひとりは高い志を持っていました。運動や勉強、それぞれの目標は異なっても、お互いの夢を叶えるために、そして自分たちの学校に誇りを持ちたい一心で、積極的に意見を出し合ったり、協力して決まりを作ったりと、たくさんの創意工夫を重ねてきました。そうした日々の中でいつの間にか、入学当初の「見知らぬ人たち」は「個性豊かな友人たち」に変わっていました。そして何より、親元を離れた私達にとって友人は家族でもあり、唯一無二のライバルでもありました。時にきつい言葉でぶつかり合い、悩んでいる時は何も言わずに側にいてくれて、楽しい時にお腹をかかえて笑い、嬉しい時には一緒に涙が出るくらい喜び、互いの健闘をたたえ合いました。勉強や部活動に打ち込む中で思うような結果が掴めず、苦しくてどん底に落ちてしまった時も、それぞれが頑張る姿に勇気をもらいました。そういう皆の姿がどんなに心強かったことか。だから次第に自分の頑張る理由が、みんなのためになっていたことは、綺麗事なんかではなく、私が心の底から思っていたことでした。こんな素敵な仲間に出会えたことは、人生の中で最高の幸せだと私は思います。私たちはこれから別々の道に進むかもしれない。でも一生の別れではない。また集まってみんなの頑張っている話を聞かせてね。みんな今まで本当にありがとう。
私達卒業生がここまでこられたのは、自分たちの力だけなんてことは決してありません。後輩のみんなの協力があってこそのものでした。一年目は人数が少なく、文化祭も体育祭も出来ませんでした。二年目になり初めて後輩ができた時の感激、そして三年目の今年は全学年が揃い学校全体の絆をやっと感じることができた感動は言葉では言い尽くせません。とても可愛くて一緒にいて楽しくて、時に心強くて、私達は一、二年生の存在自体に何度も助けられていました。本当に自慢の後輩たちです。これからは学年が一つ上がり、責任が増え想像以上の重圧がかかるでしょう。ですが、それをうまく力に変えてほしいと思います。もしもプレッシャーに押し潰されそうになったときは、ぜひ思い出してください。私達は卒業しても、後輩たちみんなの一番の応援者であり、一番の味方ということを。何かあったらすぐに頼ってくださいね。後輩のみんなが私達の自慢であるように、私達も自慢の先輩であり続けられるようそれぞれの場所で全力を尽くしたいのです。今まで私達についてきてくれて、本当にありがとう。
私達第一期生の使命は、三年間道なき道を歩んできた強さを誇りに思うことです。そして、開志国際高校で学んだ日々を胸に、この学び舎から旅立つことです。力を合わせる「協力」は、強い力の「強力」になることを忘れずにこれからの道を進んでいきましょう。
最後になりましたが、ご来賓の皆様、校長先生をはじめ先生方、お父さん、お母さんいつも私達を温かく見守ってくださりありがとうございました。厳しくも温かい先生方の確かなご指導、そして期待とともにいつも私達を信じてくれた家族の優しさがあってこそ、私達は成長することができました。本当にお世話になりました。私達は皆さんが寄せてくれた「志」を両手いっぱいに受け取り、それぞれの道に進みます。
卒業生を代表し、今後の開志国際高校の更なる発展を願い、心からの感謝の言葉を申し上げ、答辞とさせていただきます。
三年間本当にありがとうございました。
平成二十九年三月四日
卒業生代表 中島彩衣 』
卒業式の後、教室に戻り最後のホームルームが行われました。
同級生や後輩、先生との別れを惜しみながら、卒業証書を手に笑顔で校舎を後にしました。
一期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
これから進むそれぞれの舞台で、みなさんの活躍を期待しています!